「ボイドタイムに願い事をすると叶わないって聞いたけど本当?」「祈祷やお参りは避けた方がいいの?」
占星術やスピリチュアルに関心がある方の間でよく話題に上がるのが、ボイドタイム(Void of Course Moon)という時間帯です。
特に、祈願や祈祷のタイミングを気にする人にとって、このボイドタイムは「不安要素」として扱われがちです。
この記事では、ボイドタイムとは何か、そして祈願にどう影響するのかをスピリチュアル・占星術の視点からやさしく解説します。
ボイドタイムとは?
ボイドタイムとは、月がある星座にいる間に他の惑星とアスペクト(角度)を取り終え、次の星座に移動するまでの“宙ぶらりん”な時間を指します。
この時間帯は、占星術的には「意志が迷いやすい」「物事が空回りしやすい」「決断が曖昧になる」とされ、重要な判断や契約、開始には適さないとされています。
一方で、ルーティン作業や瞑想、リラックスには向いているとも言われています。
祈願・祈祷とボイドタイムの関係
では、ボイドタイムに祈願や祈祷を行うと、本当に「効果がない」のでしょうか?
実は、それは一概には言えません。以下に、影響の可能性を整理してみましょう。
【影響しやすいケース】
- 「具体的な結果」を強く望むタイプの祈願(例:合格祈願、商談成立など)
- 祈る本人が占星術を信じていて、ボイドタイムに不安を感じている場合
このようなケースでは、祈る側の“ブレ”が祈願に影響を与える可能性があります。気持ちが不安定だと、波動も不安定になりやすいためです。
【あまり影響しないケース】
- 感謝や癒し、浄化を目的とした祈り
- 意図のない瞑想や神聖な場での静かな参拝
- スピリチュアルなつながりを感じるための祈り
このような祈願では、ボイドタイムであっても心を整える時間として活かすことが可能です。
スピリチュアルな視点からの考察
ボイドタイムは確かに「決断」や「スタート」には向いていないとされますが、一時的に“空(くう)”のエネルギーが広がる時間ともいわれています。
この「空」の状態は、スピリチュアル的には:
- 内省や静寂を深める時間
- 執着を手放し、ゼロに戻るチャンス
- 見えないメッセージに気づきやすくなる
といった意味を持つともされており、本質的な祈りには適している場合もあるのです。
祈願の際に気をつけたいポイント
ボイドタイムに祈願を行うかどうか迷ったら、次のような視点で判断してみてください。
- 自分の心が落ち着いているか
- 結果を急ぎすぎていないか
- 「この日しかない」と執着していないか
逆に、「自分の内面と静かに向き合いたい」「不安や迷いを手放したい」と感じているときには、ボイドタイムはむしろ適した時間とも言えるでしょう。
どうしても気になるなら避けてもOK
祈願とは、自分と神仏(宇宙)とのつながりを感じる行為です。
もしも「ボイドタイムに祈ると不安」と感じるなら、あえて避けることで自分の安心感を保つのも一つの方法です。
心が揺れている状態で祈るよりも、クリアで安心した気持ちで祈る方が、波動は整いやすくなります。
まとめ
ボイドタイムは「気をつけた方がいい時間」ではありますが、すべての祈願にマイナスとは限りません。
大切なのは、その時間に自分がどういう状態でいるか。落ち着きと意図の明確さがあれば、どんなタイミングでも祈りは届きます。
それでも不安なら、ボイドタイムを避けて吉日を選ぶのも大切な選択。
祈りとは、自分の心と向き合い、未来を信じて委ねること──。
その気持ちこそが、最も大きなスピリチュアルな力になるのです。